日進精機のパイプベンダーによる抹香亭タブノキ大樹保全事業が行われる

2023年9月21日、日進精機のCNCフリーフォームパイプベンダー（NPB）を用いて、一之江抹香亭（江戸川区）の大樹（タブノキ）の保全事業が行われた。大樹の傾き座標と必要強度などを計算し、NPBで加工したステンレス（SUS）パイプとワイヤーで補強。幹の荷重を分散する為、樹木断面の凹凸や曲線をLiDAR（レーザー光を利用した計測）により測定し、その3次元データーを基に（汎用パイプベンダーでは出来ない）高度なSUSパイプ加工を行った。美観を損なわない出来栄えに、江戸川区や樹木医協会の方々などより好評をいただくことが出来た。本事業は大樹生命が協賛され、BS朝日でも放映されている。本年の12月には、樹木医学会（琉球大学で開催）で世界初の試みとして紹介され、狭小な土地でも設置可能でデザイン性の高いこの工法を「ツリーウェーブ工法」と名付けられた。樹木医・建築士・デザイナー・日進精機のコラボが結実したプロジェクトである。