2008年1月~12月のTOPICS
日本ドライ加工振興会、クラスタージャパン2008に出展
去る12月2日、3日とパシフィコ横浜で経済産業省・文部科学省主催、内閣府共催でクラスタージャパン2008が開催され、日進精機も参加している「日本ドライ加工振興会」も出展した。12月2日には、一緒にドライ加工の研究をしている湘南工科大学、日本工業大学、トロント大学、東京都産業技術研究センターの先生や研究員の方々が出展小間で来訪者の応対をした。日進精機からも加藤忠郎相談役が出席した。
日進精機、「元気なモノ作り中小企業300社」で経済産業省本館ロビーで展示さる
経済産業省では2008年度の「元気なモノ作り中小企業300社」の展示を11月25日から本館のロビーで展示することになり、日進精機の展示もトップバッターで展示された。
ドライ加工の論文、塑性加工連合講演会で発表さる
去る11月7日から9日まで広島大学東広島キャンパスで、日本塑性加工学会他関連八学会共催の「塑性加工連合講演会」が開催され、日進精機もコンソーシアムで取組んでいる「ドライ加工」に関する論文がテーマセッションとして取り上げられ、16論文が一気に発表された。日進精機は「プレス金型を対象としたダイヤモンドコーティング装置の開発」、「ダイヤモンドコーテッド工具によるステンレス鋼のドライせん断加工」、「ダイヤモンドコーテッド工具によるステンレス鋼のドライ絞り加工」の三論文に共同執筆者として名を連ね、発表当日は加藤忠郎相談役も出席した。
経済産業省のインドネシア・ミッションに参加
経済産業省素形材産業室の主催でインドネシア・視察ミッションが10月12日から19日に行われ、素形材関連七団体、鋳造、ダイカスト、非鉄、鍛造、金属プレス、金型、熱処理から計20名が参加した。今回はインドネシア金型工業会との交流もあり、日本金型工業会からは上田会長始め日進精機を含む六社が推薦され、日進精機からは加藤忠郎相談役が出席した。経済産業省からは渡邊政嘉・製造産業局素形材産業室、菅根由貴緒・同室素形材製造機器一係長が同行した。インドネシア工業省投資促進局長官による投資環境の講演、インドネシア金型工業会との交流、日系企業・ローカル企業の工場見学などが行われた。
経済産業省の2008年度「元気なモノ作り中小企業300社」に日進精機選る
経済産業省の2008年度「元気なモノ作り中小企業300社」に日進精機が選ばれた。日進精機が選ばれたのは「世界が認めるリフレクター用金型製造技術」が認められたもの。去る7月10日、東京都千代田区のホテルグランドパレスで関東経済産業局管内の企業の表彰式が行われ、甘利経済産業大臣から感謝状と盾が手渡された。当日海外出張中の社長の代わりに加藤忠郎相談役が出席した。「元気なモノ作り中小企業300社」は今年で三年目になるが、甘利大臣の話では、今回は現場を良く知っている各地の公的な団体から実践的な企業を推薦して貰い選定したとのこと。
経済産業省の研究開発事業継続さる―地域イノベーション創出研究開発事業
日進精機も参加していた平成19年度地域新生コンソーシアム研究開発事業「CVDダイヤモンド膜を用いたドライプレス加工の実用化」が成果を出しながら終了し、実質的に2年目に相当する平成20年度地域イノベーション創出研究開発事業にも申請していたがこのほど承認された。テーマは「CVDダイヤモンド膜を用いたドライプレス加工の実用化 II」。従来潤滑効果は十分認められていたダイヤモンドコーティングが実用化されていない理由はコーティング後の研磨に時間がかかっていたためであるが、超音波を用いて効率的に研磨をする方法が開発されたため実用化の開発を進めてきた訳だが今回はその続き。従来のメンバー、ダイヤモンド成膜技術の開発を担当する日本工業大学、ダイヤモンド膜の研磨技術の開発を担当する地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター、評価試験法の開発を担当する湘南工科大学、ダイヤモンド膜コーティッド金型技術の開発を担当する日進精機に今回からアルミのプレス加工を担当する山陽プレス工業が加わった。プロジェクトの管理法人は引続き東京都立産業技術研究センターが行う。総括事業代表者は加藤相談役が務める。既に実用化を振興する日本ドライ加工振興会も設立されており業界から今後の成果が注目されている。
飯田工場、今年も天竜川水系環境ピクニックに参加
2008年5月18日、(財)長野県テクノ財団伊那テクノバレー地域センター 、(社)長野県経営者協会上伊那支部・飯伊支部の主催による「第15回天竜川水系環境ピクニック」に飯田工場からも子供さんも含めて89名が参加し、天竜川河川のゴミ拾いをした。当日は天候にも恵まれ最高のピクニック日和となった。この活動は「取り戻そう、泳げる天竜川、築こう循環型社会」をスローガンに毎年5月に天竜川上流の辰野から下流は阿南、天竜地区まで広い範囲で行われ、今年で15回目を迎え、今年は101社4,200人が参加した。
日本ドライ加工振興会設立さる
去る4月23日、墨田区両国の金属プレス会館で「日本ドライ加工振興会」設立総会が行われた。経済産業省の平成18年度地域新生コンソーシアム研究開発事業「グリーン製造技術を目指したドライプレス金型の実用化」(総括研究者 山陽プレス工業(株)檜垣昌子社長)、同19年度「CVDダイヤモンド膜を用いたドライプレス加工の実用化」(総括研究者 日進精機の加藤忠郎相談役)のメンバーを主体として、潤滑油を使用しない「ドライ加工」の実用化を目指して振興団体を立ち上げたもの。事務局は(社)東京都金属プレス工業会内に置かれる。潤滑油を使用しないことによって洗浄工程も省略でき、地球環境に優しいだけでなく、製品製造コストも下げることができる。設立総会では発起人代表の加藤忠郎相談役が議長となり、湘南工科大学片岡征二教授によるドライ加工開発に関する報告がなされ、その後規約の承認、役員の選任が行われ会長に檜垣社長、副会長に片岡教授、加藤相談役二名が選ばれた。総会終了後、経済産業省渡邉素形材室長、関東経済産業局大熊技術企画課長から来賓の祝辞が述べられた。
日本金型工業会視察団がフィリピンの金型事情を視察
―日進精機のフィリピン工場(NPPC)も訪問
社団法人日本金型工業会は去る2月24日から4日間フィリピンの金型事情を視察し、25日には日進精機のフィリピン工場(NPPC)にも訪問された。一行は国際委員長を務める(株)伊藤製作所の伊藤澄夫社長以下12名。25日は一行は午後NPPCを訪れ、加藤社長と現地フィリピン人スタッフ2名が応対した。加藤相談役は会議で前の週からフィリピン入りしていたが24日から合流している。一行はこのあと(株)伊藤製作所のフィリピン工場に向った。